No.57 ひとりごと   2018年3月31

私が死んだら、

地球は変わるだろうか、

日本列島は変わるだろうか、

地域は変わるだろうか、

そして周囲は変わるだろうか。

私が死んでも、

私の心は誰かに残るだろうか、

生命あるものの心に響くだろうか、

伝えたい心を命あるものに捧げたいと、

努める私の心はそれほどに貧しいのだろうか。

私が死ぬことで、

1つの生命を失う空白、

私という凝縮された生命の果て、

どれほどに軽いものか、

どれほどに重いものか。

私にとっての突然の死、

私が経験したことのない私の死、

知らないことだらけの私の死、

教えて貰えない私の死

私からは伝えることも出来ない私の死。

やがて私にも死がやってくる、

他の生命が辿ったように、

生まれることを知らなかった私、

死ぬことも知らなかった私、

役に立たない生命と死との狂想曲。

私は死んで静かになって、

他の生命を傷つけることも、

他の生命を育てることも無くなって、

生まれた時にぽっかり空いた空間、

死んで閉ざされた平らな空間。

私の死は、

他の生命の餌といて、

他の生命の一部として、

他の生命が朽ちるまで、

生命体と共にあるのかな。

私の死の果てには、

空に塵が舞うように、

海に埃が浮くように、

高く、広く、何時までも宇宙の塵として、

エネルギーに代わるまで、

空間の歪に代わるまで。 

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