No.27 自然の猛威 2016年11月25日
◆異常気象と小菅
今年の秋の期間は過去最小日数22日だったという。
ひと月に満たない秋で自然の成り行きも苦しかろう。
畑には大根を一杯植えたのだがその成長もおぼつかなく冬を迎える。
畑一面の荏胡麻も実の入り様が心配である。
今年は柿の成りが良い。
秋が短くその熟すの早いので、干し柿にするには時間が足りない。柿の木の葉っぱが落ちると同時に熟ししまっている。
冬に強いと言われるネギ、ホウレンソウなどは大丈夫すだが、大根は無理だ。
私の植えた大根は成長が危ぶまれる。
山の紅葉も一挙に冷えてまちまちだ。
今年は夏の雨が多く野菜は不作だったようで高値なようだ。
小菅の道の駅にも野菜の並びが少ない。
私は小菅地ネギを並べその売れ行きは上々だ。
反対に根野菜が豊作と言われ、その出展量は多い。
異常気象と言っても小菅村はその影響は少ないと言われる。
谷間にあって、山に囲われ気象が緩和されているのかもしれない。
と言ってもこの2年は雪の量が多い。
私が最初に小菅村に来た10年前以来のことである。
今日の気象予報では雪が降るようだ。11月の雪は珍しい。
畑には取りいれた荏胡麻の袋を置きっぱなしである。
◆異常気象と地球
温暖化ということでテレビは賑やかだ。
当初温暖化が叫ばれたときには本当なのかと私は疑った。
太陽黒点の変動、水蒸気量の変動、炭酸ガスを温暖化の原因とするには問題だと思った。
今でも本当のことは分からない。
ただ、中国などでの石炭消費量、南米、南アジアなどでの焼き畑、森林伐採が大きな要素だとは考えた。
その上に温暖化商売の蔓延はより温暖化の原因を複雑にしている。
パリ協定で騒がれているが先進国での石油・石炭消費が減りそうにない。
特に代替エネルギーとしての原子力はさらに問題だ。
その推進役であるフランスは原発大国だ。
異常気象と温暖化の因果関係があるとするキャンペーンはますます大きくなる。
確かに温暖化による異常現象は北極海、エルニーヨ、海水温上昇など。
それにも増して巨大台風、ハリケーン、竜巻などが荒れ狂う。
台風、地震など日本列島を襲っていることも日本だけではなさそうだ。
そして日本を襲っている台風は今年は幸いに少ないが、今後日本列島を逸れた巨大台風が来年はどういう経路を経るか不明だ。
◆政治の異常
トランプ現象が騒がれているが、これは地球上のすべての国で起きていることだ。
難破船の中に居たネズミはナンパを予知して難破前に脱出を図るという。
地球上の異常政治の現象は人類の異常を予知するようだ。
さりとて地球から脱出する見通しはない。
人の死の原因は蚊によるものが最大だが、人間同士が殺し合うことがそれに続くようだ。
戦争によるものと思われるがこの現象は今年に始まったことではない。毎年続いていることだ。
この原因は取り除くのが骨である。
人類は延々と人を殺し合ってきた。
どうもその殺し合いがピークになるようでもある。
その一つが核戦争。
核兵器は戦争抑止力として発展・拡大を遂げてきたが今は満杯だ。
それにトランプではないが異常精神の持ち主が核の発射ボタンを押しかねない。
人類が理想と讃えてきた民主主義ではこれに対する抑止力はないのだ。
人類の異常精神を抑止しなければならないが今のところ何もない。
マスメディアの発祥がヒトラーを生みその威力を世界中にばらまいた。
その上にネット社会をも作り上げた。
情報に対する人間の判断力が追い付かないうちに情報だけが化け物のように人間を包囲する。
現状この情報洪水を防ぐ手段はない。
そのうちにこの情報洪水で人の精神が異常をきたすのではないかと危惧する。
異常気象は戦争社会のように人間が作り上げたものかもしれない。
情報洪水の中で真の事実を判断する能力が失われる。
その時点で政治異常が勝利を収める。
◆政治異常と小菅村
小菅村には政治はない。
人々は自然との共同性を好む。
小池劇場、トランプ劇場、ふくいちカタストロフィーとて無縁である。
最近には秩父のシカ肉が放射能汚染で食肉として失格。
奥多摩のシカ解体工場は廃止。
レストランも廃止されたようだ。
だから秩父からのシカの移動は恐ろしくないようだ。
小菅村では熊を取り過ぎてその姿を見るのは珍しい。
代わりと言えないが山続きの青梅市長渕丘陵で熊の出現率が高い。
小菅では柿が豊作。
秋が気象観測以来最低と短いので柿の熟すのが早い。
小菅の柿はシブ柿だが熟すと甘くなる。
ただ熟し柿を好む人は少ない。
小菅村が政治を生まないのは自然環境の性だ。
政治を生もうとしても自然がそれを阻止する。
森林、コンニャク、麻、土木など政治に繋がる芽を悉く潰されていく。
政治が無ければ政治異常は起きない。