人生観・死生観  鵜木一任   20131112

 

●はじめに  

生き死について、人はこの世に生きたいと希望して生まれた人はいない。誰かにこの世に送られてきて、それぞれが成人し絶頂期を迎え、先が見えてきた歳になれば、又、誰かにそろそろあの世に還ってくるように告げられる。死はそれだけのことだ。誰かに誰もが何時かは必ず告げられることで、どんな方法で還れと言われているのかわからないが、それも人それぞれ。病気で、自殺で、事故で、他殺で、老衰でといろいろであるが、当人にとっては分かりようのない事である。どの死に方も死は死である。老衰で自宅の畳の上で大往生したいというのは、果たせない希望、単なる願望であり、人には自分が、どいういう死に方であの世に還れるのか分からないのである。あの世から来て、この世でそれぞれの人生を送り、又、あの世に還るだけのことである。それが万人共通の生きとし生けるものの宿命(理)である。

 

人はこの世に生を受けて両親や家族の愛に包まれて育てられ、そして遅かれ早かれ自立して、いずれは平等にあの世とやらに還るのです。味もそっけもない序章になりましたが、平凡に生きてきた私の人生を縷々申し述べることで皆様の生き方に幾ばくかの参考になればと思い「老水庵。Net.梁山泊」に投稿させて頂きました。

投稿の内容は、癌発病から再発までを中心にして、私に施された治療内容、癌治療の実情、友人・知人らの癌患者に対する戸惑いと優しさ、私の家族に対する心情を吐露していきたいと思っています。

以上   1.自己紹介へ   2.序論へ